日本猫は、どこからきたのでしょうか?
1万年前から島国の日本には、もともと猫など存在しなかったのです。
清少納言の枕草子には、猫のことが書いてあります。
奈良時代、書物、経典などをネズミがかじるために、中国から輸入されたそうです。
エジプト出身の家猫は、紀元以前にはインドに渡っていたようですが、年代ははっきりしておりません。
仏教では、猫の存在はあまりよく描かれていません。
釈迦を死なせた原因も猫だということです。
しかし、正統なヒンズー教では、家庭に必ず1匹の猫は飼わなければなりません。
ずいぶんと仏教とヒンズー教では、扱いが違いますね。
5世紀頃には、中国に猫が渡ってきました。
当初猫は、夜目がきくために悪霊退治が出来るといわれて尊ばれましたが、その後に、妖怪猫と言われるようになり嫌われはじめました。
その後、日本にも仏教とともに猫がやってきました。
文献に出てくるようになったのは、平安時代です。
この頃から、現在の普通の猫好きなような感じで文章がかいてあります。
当初猫は、上流階級が飼う物で、つなぐのが当たり前でした。
鎌倉時代には、庶民も飼うようになりましたが、つながれていました。
やっと江戸時代になると、猫を放し飼いにしろというお触れがでて、この頃やっと猫は今のような放し飼いになりました。
また日本人は、短い尾を持つ猫が好きで長い尾を持ったものは、猫の尻尾を切り落としたと言われています。
本当かなー??
そして、全く別の説によるとエジプトから伝わった猫ではなく、弥生時代にすでに日本独自の猫がいたという説もあります。
弥生時代の古墳から発掘されているそうです。
日本猫は、第2次世界大戦を過ぎると多くの外来種の猫が輸入されました。
そのことにより、日本猫の絶滅が危惧されはじめました。
保存運動が、はじまりました。 |